血液・造血器疾患による障害の認定基準が改正予定

血液・造血器疾患には、再生不良性貧血、溶血性貧血などの赤血球系疾患、造血不全症、血小板減少性紫斑病、血友病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、先天性免疫不全症、顆粒球減少症などさまざまな疾病があります。

 

現在、障害年金の認定基準を傷病ごとに見直しをして、今回は血液・造血器疾患です。今まで他の疾患も少しずつ新しいものに認定基準を改正してきました。一気に全部を変えるのは難しいので、1年にひとつかふたつの傷病ごとに改正されています。昨年は、糖尿病の認定基準が改正に向け審議されていました。

障害年金血液障害

最近の改正に関しては、日本年金機構もリーフレットを作るようになっています。
障害認定基準改正に関すること(障害年金)|日本年金機構

 

最新の医学的知見に基いて新しいものに変えていくのです。それもそのはずで、障害年金の認定基準は、昭和61年3月31日に国民年金法および厚生年金保険法施行令に定めてある障害の程度ではわかりにくいので、具体的に例示をして公平に判断するための基準を作ったのがはじまりです。それがベースになって平成14年に見直した「国民年金・厚生年金保険障害認定基準の改正(平成14年3月15日庁保発第12号運営部長通知)」になったのですが、平成14年からその後、ずっと改正されずにいました。

 

私は、2012年頃から認定基準が変わるたびに開かれる審議会(専門家会合)を傍聴してきました。中には数回行けなかった回もありますが、1回目の知的障害以外、おおむね傍聴してきました。最初の頃は、傍聴する人も少なかったのですが、だんだんと増えてきているように思います。

 

平成22年1月の組織改編により、年金局事業管理課に障害認定基準の見直しを行う専属の部署が設置され、緊急性の高いものから、順次疾患ごとの見直しが行われた。基本的には、医師の専門家による会合を開催、最新の医学的知見をもとに議論して改正案をとりまとめた後、意見公募(パブリックコメント)を行い、通知改正している。

肝疾患に関する障害年金の認定基準について 平成26年3月7日厚生労働省年金局事業管理課給付事業室作成のものより引用

 

このように、現在は、医学の進歩にみあったものに変えていっている最中です。中には、このような検査は今やっていないだとか、新薬が開発されてこのような障害は日常生活に支障をきたす程ではなくなったということもあるでしょう。文言も古いものがあります。

私も、新しいものになるたびに認定基準をプリントアウトして古いものと混同しないようにしてきたのですが、今となっては一番古い時代のものも取っておけばよかったかなと思うこともあります。

第1回会合では基本的なところを確認

余談はさておき、今回は、血液・造血器疾患による障害が改正予定になっています。最近の医学の進歩を踏まえた基準の明確化(誰にとっても公平に)や具体的な例示(どのような程度なら○級なのかわかりやすく)を求めて改正になります。

 

しかし、現在でも血液の病気で障害年金が受給できるなんて知らなかったという人もいるようです。

第14節 血液・造血器疾患による障害(PDF)

現在の認定基準はこのようになっています。

 

中には古い言い回し、文言もありますし、検査数値も国際基準にそろえる必要もあるでしょう。造血幹細胞移植についても話し合う予定です。

 

もし、現在血液の疾患で、障害年金を受けられる程度なのに、障害年金のことを知らなかったという人がいましたら、現在の認定基準であっても手続きを検討しておくといいかと思います。

 

私にとっては、検査数値はどのような程度なのかわかりませんが、私も自分が難病持ちだとわかった時、かなり病気について調べました。おそらく血液関係の疾患の方々も同じだと思います。ざっと現在の認定基準をみて(古いものなので基準が明確でない部分があったとしても)自分の場合はどうなのかがわかるのではないでしょうか。

 

これから今年、来年にかけて審議が行われ、おそらく来年の秋くらいには改正がまとまるのではないかと予想します。

障害年金の認定(血液・造血器疾患による障害)に関する専門家会合 |厚生労働省

 

これらの会合は、個人情報があるような場合を除いて、すべて公開されます。厚生労働省に、いずれ資料や議事録も出ますので、専門家会合を傍聴しなくてもわかるようになっています。

私が傍聴できたものに関しては、このページに追記していきたいと思っています。