障害の程度が重い順に、1級、2級、3級、障害手当金と決められています

障害等級については、障害等級表というものが決められています。

1級および2級については、国民年金施行令別表に定められています。

 

3級と障害手当金は、初診日に厚生年金保険に加入していた人が対象なので、3級の障害等級表は、厚生年金保険法施行令別表第1に書いてあります。障害手当金に相当する障害状態に関しては、厚生年金保険法施行令別表第2に書いてあります。

障害年金の等級

別表という名称ですが、法律に則って決められたものですから、年金証書をよくみると、下の方に「障害の等級」と書いてあります。そこに例えば、「2級16号」のように書いてあるかと思います。年金証書に書いてあることで、施行令別表のどれに該当したのか、ご自分でわかるようになっています。

 

ここに参考として、国民年金法施行令別表(1級、2級)を載せておきますが、別表は、視力や聴力の障害はわかりやすいでしょうが、それ以外はわかりにくいかと思います。

あいまいなところが多いので、実務上はより具体的になっている「障害認定基準」のほうを使います。

 

なお、障害等級表(国民年金法施行令別表、厚生年金保険法施行令別表第1及び第2)については、厚生労働省のPDFをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12501000-Nenkinkyoku-Soumuka/0000096303.pdf

 

【参考】国民年金法施行令別表

障害の程度 障害の状態
一級 両眼の視力の和が〇・〇四以下のもの
両耳の聴力レベルが一〇〇デシベル以上のもの
両上肢の機能に著しい障害を有するもの
両上肢のすべての指を欠くもの
両上肢のすべての指の機能に著しい障害を有するもの
両下肢の機能に著しい障害を有するもの
両下肢を足関節以上で欠くもの
体幹の機能に座つていることができない程度又は立ち上がることができない程度の障害を有するもの
前各号に掲げるもののほか、身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められる状態であつて、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
一〇 精神の障害であつて、前各号と同程度以上と認められる程度のもの
一一 身体の機能の障害若しくは病状又は精神の障害が重複する場合であつて、その状態が前各号と同程度以上と認められる程度のもの
二級 両眼の視力の和が〇・〇五以上〇・〇八以下のもの
両耳の聴力レベルが九〇デシベル以上のもの
平衡機能に著しい障害を有するもの
そしやくの機能を欠くもの
音声又は言語機能に著しい障害を有するもの
両上肢のおや指及びひとさし指又は中指を欠くもの
両上肢のおや指及びひとさし指又は中指の機能に著しい障害を有するもの
一上肢の機能に著しい障害を有するもの
一上肢のすべての指を欠くもの
一〇 一上肢のすべての指の機能に著しい障害を有するもの
一一 両下肢のすべての指を欠くもの
一二 一下肢の機能に著しい障害を有するもの
一三 一下肢を足関節以上で欠くもの
一四 体幹の機能に歩くことができない程度の障害を有するもの
一五 前各号に掲げるもののほか、身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められる状態であつて、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
一六 精神の障害であつて、前各号と同程度以上と認めらにる程度のもの
一七 身体の機能の障害若しくは病状又は精神の障害が重複する場合であつて、その状態が前各号と同程度以上と認められる程度のもの

備考 視力の測定は、万国式試視力表によるものとし、屈折異常があるものについては、矯正視力によつて測定する。

 

障害認定基準に書かれている障害の程度

「障害認定基準」に書かれている障害の程度の基本については、以下のPDFに載っていますが、少し説明を加えながら書いてみたいと思います。

基本は、障害認定基準となりますので、まずは、それをしっかりと読んでください。

障害認定基準、障害認定にあたっての基本的事項(障害の程度)PDF

 

また、ここに書かれていることは、全体のものです。障害年金を受給している人は、がんの人もいれば、車椅子生活で肢体不自由の人もいます。目が不自由な人もいれば、腎臓病の人もいます。世の中の様々な病気やケガをひっくるめて、考えるのですから、この認定基準の中の障害認定にあたっての基本的事項も、かなりぼんやりとしたものだという印象を持たれるかと思います。ただ、おぼろげながらも、どのような程度なら何級に該当するのかイメージできると思います。

 

1級においては、「他人の介助を受けなければほとんど自分の用を弁ずることができない程度」となっています。事例も、病院内の生活でいえば、活動範囲がおおむねベッド周辺に限られるとか、家庭内の生活でいえば、活動範囲がおおむね就床室内となっていますので、基本は寝ている状態の人ということでしょう。

 

2級においては、「必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働による収入を得ることができない程度」とあります。事例においても、病院内の生活でいえば、活動範囲がおおむね病棟内に限られるとか、家庭内の生活でいえば、活動範囲がおおむね家屋内となっていますので、基本は生活が屋内に限られている人というイメージです。

 

3級においては(厚生年金保険)、厚生年金保険ですから、会社員が中心のものですね。ですから、労働のことが書かれています。「労働が著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度」とあります。このように、基本は労働に制限、それも「著しい」制限を受けているということです。労働に支障をきたしているということです。

 

障害手当金においては、「傷病が治ったもの」で、「労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度」となっています。傷病が治ったものという点と、3級にはあった「著しい」の文字がないことに注意が必要です。

なお、傷病が治ったというのは、一般の方が思っている病気が治ったもの、全快した、というよりは、医学的に傷病が治ったということになります。交通事故などで聞くことがあるかもしれませんが、症状固定ということです。症状が安定して、長期にわたって症状が固定されたことで、医療効果がもう期待できないというほどになっているような状態をいいます。

 

これらはあくまでも全体の通じての一般的な基準となりますので、個別にはそれぞれの傷病が認定基準のどの部分をみればいいのかを調べることになります。

「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準」の該当するところ(基本は第1節眼の障害から、第18節その他の疾患による障害までを見ることに)を調べて、そこをしっかり読む必要があります。